ド根性ドラム

セッション コレクターズ・エディション[2枚組] [DVD]
(映画の感想180) セッション ★★★★☆
『名門音楽学校へと入学し、世界に通用するジャズドラマーになろうと決意するニーマン。そんな彼を待ち受けていたのは、鬼教師として名をはせるフレッチャーだった。ひたすら罵声を浴びせ、完璧な演奏を引き出すためには暴力をも辞さない彼におののきながらも、その指導に必死に食らい付いていくニーマン。だが、フレッチャーのレッスンは次第に狂気じみたものへと変化していく。』
音楽ものと思いきや、ハードな内容です。スポ根ものと言った方がわかりやすいかもしれません。ドラマーを目指す主人公が、フレッチャーのレッスン(というかいじめ?)に耐えて頑張る話です。最後のオチはなかなか面白いものでした。★4つ。

 まじめ

舟を編む 通常版 [DVD]
(映画の感想179) 舟を編む ★★★★☆
『玄武書房に勤務する馬締光也は職場の営業部では変人扱いされていたが、言葉に対する並外れた感性を見込まれ辞書編集部に配属される。新しい辞書「大渡海」の編さんに従事するのは、現代語に強いチャラ男・西岡正志など個性の強いメンツばかり。仲間と共に20数万語に及ぶ言葉の海と格闘するある日、馬締は下宿の大家の孫娘・林香具矢に一目ぼれし…。』
辞書を作るという、ちょっとマニアックなテーマだが、俳優陣の素晴らしさもあり、とても印象深い映画でした。主人公の馬締君は、高機能自閉症アスペルガー症候群のような性格であり、他人とコミュニケーションを上手く取ることができない。その彼が、それでも辞書作りにのめり込んで、必死に完成まで持って行こうとする姿勢に心打たれます。★4つ。

 I'll be back

ターミネーター2 特別編(日本語吹替完全版) [DVD]
(映画の感想178) ターミネーター2 ★★★★★
『前作で結ばれた、サラ・コナーと未来から来たカイル・リースとの間に出来た息子ジョンこそ、未来での機械との戦争で人類を導く指導者だった。そして、機械たちはジョンの暗殺を目論み、再び1994年ロサンゼルスにターミネーターを送り込んでくる。一方、来るべき未来の戦争を知る唯一の人間サラは、狂人扱いされ精神病院へ入れられていた。そんな中、未来から送られてきた2体のターミネーターがジョンに接触するが…。』
昔見た映画を懐かしむ回です。これほどまでに完成されたアクション映画はないと言っても過言ではない、完璧な作品。続き物の2作目は失敗することが多いのですが、1作目の出来を遥かにしのぐ、素晴らしい構成のストーリー。何も言うことはありません。最後も感動的です。★は勿論5つ。

 殺し屋

レオン 完全版 (字幕版)
(映画の感想177) レオン ★★★★★
『ニューヨーク。レオンは依頼ひとつで相手を確実に暗殺するプロの殺し屋。レオンの隣に住む12歳の少女マチルダは、愛する弟とその他家族を麻薬取締局のスタンスフィールドらに殺されてしまう。その場に居合わせたレオンはマチルダをとっさにかくまう。マチルダは弟の復讐をするため、レオンに殺し方を教えて欲しいと頼むが…。』
昔見た映画を懐かしむ回です。ジャン・レノのかっこよさはさることながら、やはり若かりしナタリーポートマンの大人びた素晴らしい演技力。単なる美人ではない、恐ろしい潜在力。そんなものを感じました。ゲイリー・オールドマンの狂った役も好きです。今見ても遜色全くなし。★は文句なし5つ。

 神になる過程

パッション [DVD]
(映画の感想176) パッション ★★☆☆☆
『紀元前1世紀のエルサレム十二使徒の1人であるユダの裏切りによって大司祭カイアファの兵に捕らえられたイエスは、救世主を主張する冒涜者として拷問され始める…。』
うーむ、ひたすら残酷な、えげつない作品。自分はキリスト教徒でないから良いけれども、敬虔なクリスチャンだったら、この映画は耐えられるのかな。イエスがいかに耐え忍び、それでも人々を憎まず、人間の罪を背負って、神に召されたのかがよく分かる作品ではありますが、グロさ以外に印象がない映画でした。★は2つ。

 切れ目なし

バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡) [Blu-ray]
(映画の感想175) バードマン ★★★☆☆
『かつてヒーロー映画「バードマン」で一世を風靡した俳優リーガン・トムソンは、落ちぶれた今、自分が脚色を手掛けた舞台「愛について語るときに我々の語ること」に再起を懸けていた。しかし、降板した俳優の代役としてやって来たマイク・シャイナーの才能がリーガンを追い込む。さらに娘サムとの不仲に苦しみ、リーガンは舞台の役柄に自分自身を投影し始め…。』
2015年度のアカデミー賞主要4部門(作品賞・監督賞・脚本賞・撮影賞)受賞作です。何よりも特徴なのは、全編を通して、カットの切れ目がほとんどないことです。また、表現方法も実に独特で、人間の素の部分が迫真的に語られていきます。最後のオチは、複数な解釈があるようですが、もうちょっと何とかならなかったのかなという気はしました。ストーリーというよりは、作品の構成が面白い作品。★は3つ。

 息子はどこに

永遠のこどもたち [DVD]
(映画の感想174) 永遠のこどもたち ★★★☆☆
『孤児院で育ったラウラは、長らく閉鎖されていたその孤児院を買い取り、障害を持つ子どもたちのホームとして再建しようと夫のカルロス、息子のシモンとともに移り住んでいた。だが、シモンは遊び相手のいない寂しさから空想上の友だちを作って遊ぶようになり、その姿にラウラは不安を覚える。そして入園希望者を集めたパーティーの日、シモンはこつ然と姿を消してしまい…。』
忽然と消えたいったいどこに行ってしまったのか。家の中で次々起こる奇怪な現象は何なのか。ラストのオチは、「ああそういうことだったのか」と納得。最後の話の帰着は好き嫌いが分かれて賛否両論あるでしょうが、まあありかなと思いました。★は3つ。