2004-06-01から1ヶ月間の記事一覧

嗅覚受容体 追記③

嗅覚受容体からのaxonは嗅球の特定のグロメルリに投射することが知られている。Peter Mombaertsらは発生後期修正型メカニズムによってこの現象が起こるのではないかと主張している。詳しいことは6月23日の日記などを参照。 彼らの主張の場合、初期では複数の…

IRES×2

島さんの日記より GR promoter fusion-GR-GFP-IRES-GFP-IRES-GFP。このIRESx2によって投射先まで見えるぐらいにGFPが発現するらしい。これは有用だ〜。元論文↓ Wang Z, Singhvi A, Kong P, Scott K. Taste representations in the Drosophila brain. Cell. 2…

今日の名言

『空腹では隣人は愛せない』 ウッドロー・ウィルソン (第28代アメリカ大統領)久しぶりに名言載せてみた。自分に余裕のない時に他人にやさしくすることはむずかしい。

嗅覚受容体 追記②

以前、嗅覚受容体選択に関して、芹沢氏らの「機能的ORタンパクによるnegative feedback仮説」を記載したが、それに関する追記。 具体的なnegative feedbackメカニズムなんて必要ないのではないかという説←Peter Mombaertsら Mombaerts P. Odorant receptor g…

前脳で使えるCreマウス

自分の実験で使えそうなCreマウスを色々探しているのだが、どれがよいのやら。とりあえず、以下のようなものがあった。αCaMKⅡ-iCre 主に海馬と大脳 CAG-tamoxifen-Cre 全体 Prion-tamoxifen−Cre 主に海馬と大脳 (L7-Cre 小脳のプルキンエ)αCaMKⅡ-Creは有名…

今週のCell

まだ読んでないが、嗅覚受容体に関して3本の論文が一気に出た。 Shykind BM, Rohani SC, O'Donnell S, Nemes A, Mendelsohn M, Sun Y, Axel R, Barnea G. Gene switching and the stability of odorant receptor gene choice. Cell. 2004 Jun 11;117(6):801-…

追記

嗅覚受容体に関しての追記。嗅覚受容体選択は、免疫系における抗体遺伝子の選択と対比して話される場合が多い。 免疫系における抗体ヘビーチェーン遺伝子の場合には、μ鎖分子が細胞表面に移送されると、それにSykファミリーのプロテインキナーゼが会合し、DN…

1嗅神経細胞=1嗅覚受容体仮説

ヒトやマウスの嗅覚系では、個々の嗅神経細胞(OSN)は約1000ある嗅覚受容体(OR)遺伝子のうち、たった1つを相互排他的(mutually exclusive)に、また対立形質排除(monoallelic)という性質を持って発現する。これは「1嗅神経細胞、1受容体」ルールと呼ばれ…

今週のNature

Nature 429, 523 - 530 (03 June 2004) Activity-dependent homeostatic specification of transmitter expression in embryonic neurons LAURA N. BORODINSKY, CORY M. ROOT, JULIA A. CRONIN, SHARON B. SANN, XIAONAN GU & NICHOLAS C. SPITZER 「神経伝…

灌流した子供たちをPCRでgenotypingしてもらったら、7/9でノックアウトだった。メンデル比からは半数がノックアウトのはずなのだが、こんなにノックアウトいっぱいでいいのかな?メンデル比から大きく外れてる気がするが…。

47氏保釈

47氏保釈されたらしい。今後、どのように進展していくのかは興味深いな。

またP0灌流。9匹。 プラグ確認できてないやつが妊娠してて、9匹もごろごろ生んじゃったので、仕方ないからとりあえず灌流固定。サンプル数としてもう十分だな。 どうも、たまに生のやつがあるような気がする。血抜きはうまくいってるのに、固定にばらつきが…

in situはっきり言ってちょっと嫌いなのだが(めんどくさいから)やらねばならない状況なので、色々とプローブ用プラスミドを集めた。 CDBはこういうとき、発生やってる人が周りにいっぱいいるからリクエストしやすい。思い立ってから2日で全部そろった!さ…