論文

特異的神経回路に関わる接着分子として、線虫で取られたSYG-1という遺伝子に注目。細胞外に5つのimmunoglobulin domainを持つ。SYG-1のミュータントでは、vulval muscle(:産卵口筋)にシナプスを作る神経細胞が通常シナプス結合を行う位置において、シナプス小胞の集積ができず、その代わりに異所的な位置に集積が起こるらしい。またSYG-1はNEPH1の相同分子であり、脊椎動物ではNephrinと結合する。詳しいことは読んでない。ちなみにNEPH1、NEPH2、Nephrinともに市販の抗体あった。以下の論文参照。
Shen K，Bargmann CI.
The immunoglobulin superfamily protein SYG-1 determines the location of specific synapses in C. elegans.
Cell. 2003 Mar 7;112(5):619-30.

さらにT先輩が以前文献セミナーで取り上げていたSidekicksに注目。Sidekicksは1と2がある。6つのimmunoglobulin domainと13個のFibronectin type 3 repeatを持つ。以下の論文は網膜で層特異性に関わってるのでは？という内容。まああんまり読んでないので詳しいことは後日。
Yamagata M， Weiner JA， Sanes JR.
Sidekicks: synaptic adhesion molecules　that promote lamina-specific connectivity in the retina.
Cell. 2002 Sep 6;110(5):649-60.

実はこのSidekicks、もともとはDrosophilaでretinaのパターンニングがおかしくなるミュータントとして単離されたようだ。ミュータントではimarginal discでphotoreceptorが過剰にできる。以下その論文。
Nguyen DN， Liu Y， Litsky ML， Reinke R.
The sidekick gene， a member of the immunoglobulin superfamily， is required for pattern formation in the Drosophila eye.
Development. 1997 Sep;124(17):3303-12.