戦場のピアニスト

すごい良かった。第二次世界大戦ワルシャワにおいて、ウワディスワフ シュピルマン(Wladyslaw Szpilman)という実在のピアニストの奇跡的な生還を描いている。ワルシャワの悲劇はNHKの「映像の世紀」などからすでに知っていたが、最後の方のシーンで、廃墟と化したワルシャワの姿は印象的だ。またユダヤ人迫害を映像で生生と見るとあらためてすさまじい。最も感動的だったのは、やはりドイツ将校にショパン夜想曲第20番嬰ハ短調を弾いたシーンだろう。芸は身を助けるというとちょっと安っぽく聞こえるかもしれないが、まさにこのことである。また終戦後、ラジオ局が再開されてピアノを演奏するシュピルマン。そして、そこに友人が訪れる。ピアノを弾けることのうれしさなどが合わさって見せる笑顔。とても感動的だった。