まず、ふざけんな!と言いたい…。

平成16年度から日本育英会が、独立行政法人日本学生支援機構になった。色々と変更点があるだろうが、自分に関係するところでもっとも大きな変更点(これはひどい)は

返還免除制度の廃止
(研究職などに就き、いくつかの条件を満たした場合、返還を免除される)

である。
その代わりに何があるかというと、

優れた業績をあげた大学院学生に対する卒業時の返還免除制度

である。実際冊子にはなんと書いてあるかというと、

大学院において第一種奨学金の賃与を受けた学生であって、在学中に特に優れた業績をあげた者として機構が認定したものには、賃与期間終了時に、学資金の全部または一部の返還が免除されます。
認定については、当該の大学院を置く大学の大学長が、学内選考委員会の推薦者について、専攻分野に関する論文その他の文部科学省令で定める業績を総合的に評価することによりおこなわれる予定です。なお、大学院生を対象とした教育・研究職返還免除制度は、平成16年度採用者から廃止となります。

電話で問い合わせたところ、「優れた業績」に関しての選考基準はまだ決まっていなく、後から通知されるとのこと。
つまり簡単に言えば、「完全なる借金」になったということだ。あと、目下の可能性として「返還免除目指して、おまえらもっと熾烈な競争をしろ」(ただし判断基準に関する内容が何も決まってないので何をどう頑張ればいいのか皆目わからんが…)ということだ。
昨今は大学の授業料免除さえほとんど受理されない。年間50万円ほどのお金を延々と払わされながら、「給料」と呼べるものをもらえる可能性は「学振」だけになってしまった。
つまり学振をもらえなかった学生はいらないということか。
28歳ぐらいまでお金を払ってあくせく働けってことか!

こんなことを言っても仕方がないが、こういうところでお金を削って教育に力を注がないようでは、日本の研究世界に未来はないと思う。実際、かなり頑張る気力は薄れた。モチベーションが上がらない。

自分を信じてお金を出してもらっている両親にはほんと申し訳ない。