BSEに感染しない牛

キリンビールは30日、BSE(牛海綿状脳症狂牛病)に感染しない牛を遺伝子操作によって誕生させたことを明らかにした。
 BSEに感染する原因であるたんぱく質の一種、プリオンを生まれつき持たないのが特徴だ。

らしい。プリオンノックアウト牛ということだろうか?そもそも遺伝子ノックアウトって牛でできたんだろうか?全然知らなかった。
←追記。先輩に聞いたら、体細胞で相同組み換えをして、そこからDNAを取ってきて受精卵に注入し、クローン化して作ったんじゃないか、と言われた。なるほど。

ちなみにプリオンノックアウトマウスってどんな表現型なんだろうとちょっと気になったので、少しだけ調べてみた。
1996年にNatureからの報告を見つけた。正常に発生するし、しばらくは異常があるようには見えないが、70週齢を越えた辺りから運動失調が起こり、小脳のプルキンエ細胞が脱落していくようだ。また、このネズミにプリオンを与えると小脳の病気が起こらなくなるらしい。
またプリオン病を発症するのは、感染する前に正常なプリオンタンパクが存在する場合に限られるらしく、プリオン病に罹患しているマウスの病原性プリオンノックアウトマウスを感染させようとしても、常に失敗するみたいだ。