大阪市環境事業局舞洲工場

阪神高速湾岸線などを走っていると、ちょうど南港あたりでひときわ目立つ建物を目にするはずだ。外見は中世のお城みたい。近くにUSJがあるので、USJ関連のアミューズメント施設かと思うだろう。しかしこれは「環境事業局舞洲工場」という名の工場だ。娯楽施設ではない。
すごく近くまで行くと、「見学者はこちら」と書かれた看板や、いかにも入ってくださいと言わんばかりの入り口が目に付く。目の前で見ても一体なんの工場か検討もつかない。
これは実はごみ焼却施設らしい。おとぎの国のお城”のような外観は、世界的にも有名なウィーンの芸術家・フンデルトヴァッサー氏がデザイン。曲線を多く採用、たくさんの緑で包みこみ自然との調和を象徴している。つまりごみ焼却施設という、かなり負のイメージを払拭し、周りの環境との一体化(一体化というよりは娯楽化?)を図っているのだ。
実際、自分は工場の真下まで行ってしまった。もしこれが通常のごみ焼却施設であるとしたら(煙突が立ち並び、殺風景な四角い建物)、決して近寄りたいとは思わないだろう。