雑記 お別れパーティ

18日は研究所からA研とK研が旅立ってしまうので、両先生の最後のセミナーと、お別れパーティが開催された。両先生ともセミナーは大変有意義で面白かった。A先生の内容は5年間の成果自体というよりもむしろ、どのように研究を行ってきたか、そのものであった。どのように問題提起し、何が障壁となり、どう克服し、結果何がわかったか、そして今後どうするのか。発表後の我らがT先生の質問は非常にクリティカルであった。T先生いわく「君は『再生』という現象に関して知りたいと思い研究をスタートさせた。君が見つけ研究してきた分子は数多くあるが、それらは発生のメカニズムに関わるものがほとんどである。では『再生』そのものに関わる本質的な分子の探索は今後どのように進めるのか。『再生』の最も初期スイッチを行うメカニズムは一体何なのか?それは究極的にはイモリがなぜ腕を再生でき、ヒトがなぜできないかにつながるかもしれない」
K先生の内容は、それはもう面白いものだったが、他言無用とおっしゃってたので、軽く。K先生は自分の研究を踏まえて、自分の哲学を話された。観点はシステムバイオロジーの批判だ。「シュミレーションとはモデルの検証であり、土台となる根本原理がないと行えない。シュミレーションは証明するためのツールであり、そこから新たに何かを生み出すというもんではない」
その後、夜中までサロンで飲んだ。マ☆ケンサンバなどが見れて大変面白かった。