ソフトを使って適当に書き上げた論文が学会にアクセプトされる事件

コンピュータ・サイエンス業界で「でたらめ論文作成ソフト」が話題になっているらしい。
以下、ECONOMICS, TECHNOLOGY & MEDIAさんのブログより抜粋。

笑えるでたらめ論文作成ソフト
最近コンピュータ・サイエンス業界でケッコウ話題になっているソフトに「でたらめ論文作成ソフト」がある。
最近良くあるのが、どこぞのええかげんな学会やらシンポジウムやらコンファレンスからの、「論文募集(Call for Paper)」というメールなんだけど、主催者は参加者からそこそこの参加費を徴収して組織の運営費を稼ぐという段取りになっている。
主催者が用意するのは、ホテルの会場、論文集のCD-ROMなどで、そういう意味では詐欺じゃないんだけど、論文出してもほとんど何の足しにもならんようなええかげんな学会なので、参加費払って出席する価値は限りなくゼロに近かったりする(それでも出る人々がそこそこいるのは、どんなにええかげんでも学会での発表論文があるということを履歴書に書きたい人々がいるから)。
そこで、そういう論文募集のメールに嫌気がさしたMITの大学院生のJeremy Striblingさんが文脈自由文法を用いて、完全にえーかげんな論文を自動的に勝手に作成してくれるソフト(SCI Genと名付けられている)を作ったわけ。
そして、このソフトで作った完全にえーかげんな論文をWMSCI 2005というコンファレンスの「論文募集」に提出したところ、受理されてしまったんで大変な話題になっている。
いくらえーかげんといっても、一応はコンファレンスである。ソフトが適当に自動的に作った論文を受理するってのは、えーかげんさも極まっているとゆーことが暴露されてしまったわけだ。それと同時にこのソフトもすごく話題になっている。
この学生さん、今度はこのソフトを公開して、募金を募っているんだけど、これは「集まったお金でコンファレンスに出席して、このプログラムで作った完全にええかげんな原稿で講演を行う」ためらしい(これも笑える)。

ひどい話だけど、笑える(笑えない?)話だな。