雑記

最近、ちょっと思うことだが、研究(研究者)の歴史というものを自分は結構好きなようだ。研究室にストリキニーネ(脊髄に対する強力な中枢興奮作用を持つ毒物)があれば、ふとこの化合物の合成を発見した人は誰なんだろうとか思う*1。シーケンスを読んでコドン表を眺めているときも、このコドン表を完成させた人は誰なんだろうとか研究を始めた頃よく思った*2
例えば、あらゆる化合物は、天然から抽出するにせよ合成するにせよ、誰かが作り方を発見したのだ。また、当然、今日の分子生物学のすべてのツールは誰かが過去に発見したものなのだ。すべての科学は当然、過去の偉人達の業績の上に存在するのだ。
なーんて、当たり前なことを考えながら、自分もそのうちの一人になれたらいいなとか思うのであった。。。

*1:1965年度ノーベル化学賞を受賞した、20世紀最大の有機化学ロバート・バーンズ・ウッドワード。

*2:コドンの研究に関しては、ニーレンバーグやブレナーらの研究が重要であることは生物学者として知っているべきことだが、何せ高校生物を取ってないため、その辺の歴史をすっぽかしている感がある。