奈良の燈花会へ

だいぶ前ですが、奈良の燈花会に行ってきたときのことを思い出して書いてます。
近鉄奈良駅に着いて、まずは奈良町へ。商店街を通って南に行ったところです。古い町並みがとてもきれいなところでした。

奈良町のシンボルは、「身代わり猿」という、軒下に吊るす赤い物体で、家に住む人から災いをかばってくれるお守りだそうです。ちなみにこの吉祥堂に移っている身代わり猿が、一番のボス猿です。ちなみにこの吉祥堂の奥に奈良町資料館があります。身代わり猿を見て、「身代わってほしい!」と切望しましたが、意外と高価で(中くらいのやつでウン千円ほど)、しかも売店のバイトのおばちゃんが、目の前でせっせかせっせか綿を詰めて作っていたので(゜Д゜)、御利益が怪しく感じられたのでやめました。

奈良町豆腐庵 こんどう、という豆腐料理屋さんで美味しい豆腐をいただいて、奈良町を後に。奈良公園のバンビに向かって行きましたが、ここで大きな誤算が。あまりの暑さに気を失いそうになりました。周りを見渡せど、人っ子一人おらず。夏の盆地を甘く見過ぎました。横の人も「倒れそう…。と、とりあえず休憩しない?」と。灼熱極寒の地、京都に住んだことがあったのに、同じ盆地の奈良を少々見くびってました。(´・ω・`)
  
ちょっと休憩の後、ようやく奈良公園に着き、愛するバンビたちにも会えました。というか、どこもかしこも鹿だらけ。さすが奈良公園。大好物(?)のせんべいをあげようとしてあげないでいると、「くれくれ」とお辞儀をしてきます。かわいいです。(・∀・) 「はよよこせ」と、どついてきたりはしません。大丈夫です。
その後は、元気を取り戻し、東大寺の大仏様の元へ。いつ見てもでかいです。孫悟空みたいに、手のひらで転がされてみたいです。傍らには有名な、ホメオティックミュータントのチョウチョが。足がみごとに8本です。
二月堂まで行くと、「奈良が展望できて大変よろしい」と聞いていたんですが、さすがにこの辺で力尽きました。奥の正倉院にも行ってみたいと思ってたんですが、ここも少し遠い。なので、ちょっと休憩して、晩ご飯に。夜は、吉野本葛 天極堂というところで、くずうどん(だったっけ?)を食べました。まあまあでした。なんか、うどんは讃岐以外でうまい!と思ったことがあまりない気が…。うーむ。


さてさて、いよいよ、燈花会ですが、午後7時半ぐらいから点灯してました。昼間は全然人いなかったのに(!)(゜Д゜)、夜になり涼しくなると、人がわらわらワラワラ。というか、そもそも、暑い昼間を避けて、涼しくなった夏の夜に奈良に遊びに来てね♪という主旨なのかもしれません。。。_| ̄|○
  
奈良町や猿沢池興福寺など、色々なところでろうそくが灯されています。猿沢池奈良国立博物館前と、浮雲園地、浅芽ケ原が良かったです。浮雲園地が一番ろうそくが多くてきれいです。人が多いと、人で見えないんですが、空いてると一面にろうそくが見えて、幻想的な気分になります。魂がゆらゆらしているような。とてもきれいでした。
ちなみに、宗教的な意味があるのかと思いがちですが、あんまり関係ないみたいです。単に、世界遺産をろうそくでライトアップして見よう!という感じみたいです。ただ、京都の大文字の15日に合わせて終了することや、燈籠流しに似ていることから、やっぱり、お盆の「祖先の霊を祀る」というところにある程度関係してるんだろうと思います。
ちなみに実家では、毎年、お盆になると、「おいでおいで」をして、お盆が終わると、火を焚いて、「この火でおかえりおかえりー」をします。魂が帰ってきていると思うと、少し神秘的です。