オーストラリア旅行まとめ

2月の中旬から3月の中旬まで、3週間という期間でオーストラリアに短期語学留学に行っていました。大学生協が提供しているパックを利用すると便利です。僕の場合はかなり直前に予定を組んだこと、それなのにできるだけ長い期間を探したこと、この2点からパックのものは無理で、学校とホームステイ先と飛行機を別々に取りました。
行き先はオーストラリアのブリスベン東海岸にある、オーストラリアで三番目に大きな町です。町の真ん中に大きな川が流れていて、気温は冬の夜でも10度前後と、一年中暖かい非常に気候がいい場所です。ただ、日光の強さだけは半端じゃなくて、夏に訪れたせいか、日中外をうろうろしているだけでも、皮膚はがんがん日焼けしていきます。日焼け止めクリームやサングラスは必須。特に、サングラスは街中でほとんどの人がしてました。
ブリスベンの中央に大きな川が流れているので、フェリーという交通手段が発達しています。平日は道路が非常に混むので、多くの人は町の近場まで車でやってきて駐車場に停め、シティーキャットと呼ばれるフェリーに乗って、町の中央部分に行きます。学校から町に遊びに行く時は、このシティキャットを頻繁に利用しました。




ブリスベンの町の近くに、サウスバンクという地域があり、美術館や博物館、映画館、ショッピングモールや、劇場、そしてプールなどが立ち並びます。プールの近くはとてもきれいで、毎日大勢の人がここで泳いでいました。これは市営なので、もちろんタダ。周りは大きな公園のようになっていて、週末になればあっちこっちでBBQパーティ。こういうのは日本にはないなぁと思いました。



ホームステイ先の家族はオーストラリア人のおばさんと、その息子(19歳)の二人暮し。プラス、僕とフランスから来た同じような留学生の男の子、計4人。僕んちのホームステイマザーは、ホームステイをやっている別の家のおばちゃんと非常に仲が良く、その一家(おばちゃん+日本人留学生+フランス人留学生の3人)と合わせて、合計7人でよく晩ご飯を食べたり、みんな一緒に送迎してもらったりしました。
うちのホームステイマザーは、学校関係者の人が、「ここはホームステイ先として最高な環境の一つだ」と言うとおり、とてもフレンドリーで親切でした。ホームステイ先の人との人間関係を懸念して、学校の寮に住む人も少なくはなかったですが、僕の場合はほとんど何もストレスを感じることなく、3週間過ごすことができました。感謝感謝。
ホームステイ先の環境は本当に色々で、確かに劣悪な所もたまにはあるみたいで、「変えて欲しい」と要求する学生さんも見ました。また、学校の友人の中には、ホームステイ先がイタリア人(元シェフ)で大きな家に素晴らしい料理、というような「当たり」の人もいました。僕んちの場合は、学校から少し遠かったのが難点でしたが、それ以外には何も不満はなく、いわゆるオーストラリアの一般的家庭だったので、オーストラリア人の一般的な生活状態を体験できました。とても楽しかったです。食事は、基本的に質素なものが多く、朝はシリアル(日本と違ってシリアルには糖分がほとんどないため味がない)、昼は学校の昼休みに朝自分で作ったサンドイッチ(食パンにチーズやソーセージ、ハム、レタス、トマトなどを挟んだもの)、夜はサンドイッチのようなものや、ビーフ、ポーク、ソーセージ、ポテト、サラダなどです。たまに、日本人を意識してくれたのか、お米を炊いてカレーのようなもの(スパイシーではなく、スープライスに近い)を作ってくれました。
一度、友人宅のイタリア人の家に遊びに行ったときには、本当においしいスペイン料理を作ってくれました。堪能しました。




学校は、町から少しだけ離れたところにある、川沿いのとてもきれいな学校。生徒のほとんどを留学生が占める語学学校でした。学校の真ん中には芝生が広がっていて、昼食時などには、ここでねっころがってました。がんがん日焼けしますが(笑)。
大きな建物が一つあるんですが、上層部はほとんど寮。教室は3階部分までしかありません。教室は小さめで、生徒は15人ぐらい。多い時は20人を越えてました。国際色豊かで、日本人、韓国人、台湾人、ブラジル人、スペイン人、スイス人、ポーランド人、フランス人、ポルトガル人、などなど。年齢も若い人ばかりではなく、35歳ぐらいのおっちゃんも沢山いました。日本人の多くは大学1回生、2回生の人で、20歳前後の人がほとんどでした。そのため、若いエネルギーに負けないように頑張ってました(笑)。また、多くの人が春休みという期間を利用して来ているので、長くても数ヶ月、多くの人が1ヶ月程度でした。一方、韓国人はほとんどの人が半年から1年という長期留学でした。滞在期間が3週間だと言うと、みんなに、「短過ぎる!」と言われました。。。
うちのクラスは、たぶん、学校の他のクラスと比べてもかなり仲が良く、雰囲気が良いと評判らしく、たぶん明るい先生のおかげですが、とても幸せでした。学生の特権かもしれませんが、変な利害関係などがなく、みんなが留学期間を楽しもうと思って来ているので、ストレスなんぞまったくなく本当に楽しい時間でした。この年になって、もう一度大学の学部1回生を味わったような気分でした。リフレッシュしました。その反面、別れの時はとても寂しい気持ちでいっぱいになりました。たった3週間なのにね。




果たして、英語は上達したんでしょうか?(笑) たった3週間だったので、はっきり言ってほとんど上達していないように思えます。ただ、最初の1週間目から最後の3週間目になって、ホームステイマザーの言うことが、耳に入るようになってきたのは確かです。なんというか、心底、耳を傾けなくても、何となく言ってることが自然にわかるようになりました。もう一つ、多少は変わったかなと思うことの一つは、英語を話そうと思う瞬間のストレスです。向こうに着いた直後は、「いざ話さん!」という意気込みがないと口から英語が出てきませんでしたが、それが劇的に減りました。思ったことがすらっと口から出るように。
ところで、学校の先生からも散々言われたのは、話し始めるタイミングとテンポ。質問を投げかけられて、数秒間、何も言わないで頭で考えてから話すのは、やっぱり変です。文法なんて多少めちゃくちゃでいいから、とにかく、意思をはっきり伝えることが重要だと教わりました。あと、話すことの内容。定冠詞忘れたとか、時制が変だとかも改善する必要は確かにありますが、何よりも、言いたいことをすかさず言うことが最も重要だと教わりました。「えーと、、、あの、、、」というような話し方では、愚鈍な印象を与え、相手は待ってくれません。このことは実に驚きでした。日本人は頭の中で文章を構築して話そうとしますが、外人は違います。文法めちゃめちゃでもどんどん話そうとする。時制なんぞ間違えていても意味はわかるんです。その場の雰囲気で。どんどん話そうとするので、上達も早い。間違えることなんかほとんど気にしてない。とても刺激的でした。
英語を10年以上も勉強しているのに、ちゃんと話せないのはやはり情けないと感じました。特に、日常生活を行う上での英語が、ほとんど出てきません。ちょっとしたことの語彙力が、圧倒的に足らないのだと思い知りました。