配属先の決定と、博士への期待

なかなか日記を書く暇ができません。
5月のGW明けまでは研究職の導入研修を受けていましたが、GW明けについに配属先が決まりました。偶然か故意か、配属先の職場は大学院の時にいた研究室の場所に非常に近い場所になりました。会社の本部の研究所とはちょっと離れた場所になったので、人材交流に少し不安を感じます。会社の研究職の人の知り合いが増えない…。他の同期の人は本部の研究所なのですが。
研究内容は、探索寄りの研究。ばりばりの分子生物学分野です。対象の分野が前にやっていた神経科学や発生生物学とはちょっと違う免疫学になったので、今はまったくの素人ですが、これから勉強していきます。ただ免疫学になっても、アプローチや用いる技術にそう大差はないので、以前やってたことがそのまま活かせるかもしれません。


同期とも話していたのですが、会社が博士に要求してくることは非常に大きいと思えます。新入社員の同期で4人博士がいますが、みんなほぼ独立したテーマを与えられて、誰かに習うというようなことも少なく、「自分で切り開いて行ってくれ」という印象を強く受けました。ネガティブに表現すると、少し過度に期待し過ぎではないかと思うところもありました。博士だとしても、たとえば新しい分野を担当したらド素人は当たり前で、知識やら技術やら何もないわけです。そういったところから、「0から生み出せ」といきなり言われてもそれは厳しいというもんです。配属先自体も、研究が進んで落ち着いているテーマではなく、出ては消えるかもしれないような、新規探索事業や立ち上げ直後のテーマに参加させられる印象です。
一方、同期の修士出は、既に順調に進んでいるチームに配属になり、手取り足取り、詳細な指導を受けているようです。少しうらやましくもありましたが、どうせ研究職は精神独立する時期が来るのだから、結局同じかなとも思いました。
また、博士の採用自体も、将来のプロジェクトリーダーの候補者として採用していると言われました。現在、研究部門を拡充しているので、博士やポスドクの採用を増やしているようです。よって、拡充が終了すると、採用は一端終結の方向に向かうように思われます。コンスタントに採用するのではなく、必要だから必要な時に採用するという考え方のようです。ここは学部卒や修士卒とは大きく異なる点だと思われます。
ポスドク出身の方もかなり中途採用されているようです。ポスドクの方への要求度合いはさらにシビアです。入社の次の日には、小さいながらもプロジェクトを担当し、自分の考えで人を動かすところまで要求されるようです。まさに即戦力ですね。


とりあえず、博士課程で学んだことをフルに活かしながら、全力で進展させていきたいと思います。