結婚。

だいぶん、ブログが止まっておりましたが、実は結婚していました。そのドタバタで、今日の名言を選ぶことさえも滞ってました…。

去年の夏頃・秋頃から結婚式の準備を始め、最近、某所で結婚式を挙げてきました。個人的な話ですので、ブログに書くのもどうかと思うんですが、後々自分で振り返る用として、書きとめようと思ってます。特に、印象に残っていることを書き留めていこうと思います。


*式場選びとか
5つぐらい回ったでしょうか。人によっては数十回る人もいると聞いたので、ちょっと少なめ(?)。二人の希望としては、街中の狭い式場ではなく、式場自体や披露宴会場も含めて、空間が広いところがいいなーというイメージはありました。なので、海辺の近くとか、敷地が大きいところとか、そういうところも回っていきました。
ほんとに色んなところがあるんですね。とりあえず、有名どころから見て行きました。しかし、かなり式場によって様子は様々で、人の対応も式場の雰囲気も色々でした。最終的には、近日中にオープンする予定だった式場に決めました。自分たちが回ったときにはまだ完成していなかったのですが(外観だけはできてましたので、外から雰囲気を見ることはできました)、とても広くて綺麗だったので、ここなら気持ちよく式が挙げれるだろうと思いました。


式・披露宴には会社関係・前の大学関係のお偉い方々にお越し頂きたいと思いましたので、準備の早い段階から、先生・上司の方々に結婚のご報告と招待を進めることにしました。なるべく、直接会いに行った方がよいと思いましたので、時間を取って頂き、二人で会いに行きました。これはちゃんとやって良かったなと今になっても思います。結婚式の話だけではなく、今の仕事のこととかの話もあり、また嫁さんの主賓の先生方ともより親密になることができ、とても楽しい時間を過ごしました。ただ、何と言っても難しかったのは日程調整で、学会や出張など、お忙しい先生方ばっかりでしたので、共通の空き日程を探し出すことは大変苦労しました。


*ピアノの練習
実は4歳ぐらいからピアノを習ってました。今でもよく弾きます。ということで、両親の勧めもあり、披露宴で恥ずかしながら演奏を披露することにしました。ただ、発表会は小さいときから何度も家族だけでなく赤の他人に対して外で弾いた経験もありましたので、まあ何とかなるだろうと思っていましたが、これがなかなか。練習が大変でした…。ただ、それが機会になって、昔習っていたピアノの先生にも会いに行ったりと、とてもいい経験ができました。先生に言われたのは、「自分の結婚式でピアノが弾けるなんて最高じゃないか」と。そうかもしれません。途中でやめずにやってて良かった。


*新郎挨拶
披露宴の最後には新郎挨拶がある。。。なかなか準備が大変でした…。一体、何を話したらいいだろうか、という感じで。
そこで、スピーチの勉強も兼ねて、1冊の本を読みました。僕が好きなデール・カーネギーの、『話し方入門』という本です。人前でスピーチを成功させるにはどうしたらいいのか。準備から、心構えから、スピーチの構成などが書かれており、個別のスピーチ構成や技術というよりはもっと大きい意味での思考の仕方が中心です。披露宴のスピーチを考える上でもとても役に立ちました。
話し方入門 新装版
特に心に残ったポイントは、以下のことです。
『話し手が、頭にも心にも本物のメッセージ−話さずにいられないもの−を持っている時、そのスピーチは成功したも同じである。』
『準備とは?感動もしない文章を書き留めたり、気の利いた文句を丸暗記したりすることだろうか?断じてノーだ。本当の準備とは、自分自身の中から何かを掘り出すこと、自分自身の思想を集めて組み立てること、自分自身の信念を大切に育てることだ。』


*当日
直前は色々作るものとかが押し寄せてきて、かなり大変でした。そのおかげで、体調を少々壊しました(笑)。3週間前には背中が肉離れするし、2週間前には目の周りが腫れて結膜炎になるし、1週間前には親不知が急に出てきて激痛。ちょうど1週間前に親不知を引っこ抜きました。

さて、そして迎えた当日。緊張するかなと思いましたが、それほどしませんでした。緊張というよりは、現実感と非現実感の間のようなふんわりした感じ。もちろん、小さいときからいつかは結婚するだろうという思いはありましたが、なんか、俺が結婚するなんてことがあるんだなーしかも今日か!って感じでした。
準備には半年ぐらいかかったのですが始まってしまえば、どんどん終わっていくという感じでした。しかし、節目節目の瞬間では、少しながら実感することができました。
教会に入って行くときに初めて、招待客の多さを目の当たりにしたわけですが、なんか自分のためにこんなに多くの人が集まってくれて、とてもありがたいというか、なんか申し訳ないなと思いました。
式が終わり、教会から出て、フラワーシャワーを浴びたとき。記念写真をみんなで撮ったとき。来て下さった多くの招待客の皆様の笑顔を見たとき。ようやく、祝福してもらってありがたいな、結婚式っていいもんだなと思いました。


次に披露宴が始まりました。会場に入って行くときも、こんなに多くの人に集まってもらって申し訳ないなーと思いました。披露宴が次々と進んでいくと、ほんとにあっという間の感じでした。主賓の先生方からのご挨拶、友人の余興、忙しいときにとても手の込んだ作りで、ほんとにありがたいと思いました。ピアノの演奏も練習の成果は出てうまくできました。これはほんとにほっとしました。
披露宴で心に残っていることは、やはり、沢山の方々に会いに来てもらったことです。皆様からおめでとうと言ってもらったことが、月並みですが本当に嬉しく思いました。あとは、両親が喜んだ顔を見たこと。あとは、最後の新郎の挨拶がうまくできたことでしょうか(笑)。後から、会社の先輩にもうまくスピーチしてたねと言われて、とても嬉しく思いました。スピーチでは、カーネギーの教えに従い、自分が心の中からどうしても伝えたかったことを題材にして、そのことを伝えることを深く考えました。そうして見ると、割と構成は自然とできあがっていきました。うまく伝わったかどうかはわかりませんが、自分の言いたかったことは話せたのではないかと思います。
もう一つは、過去の辛かった時期のフラッシュバックが起きました。まだまだたいした人生ではないでしょうけれども、色々とこみ上げて来るものがありました。色々とあったけど、あきらめずに頑張ってきて乗り越えたという経験は、たしかに自分の血肉になっていると実感しました。


披露宴も終わり、節目の一日がとても短かい感じで終わっていきました。ほんとにあっという間という感じでした。結婚式の準備を始めたときには、結婚式なんて金と時間がかかるだけで極力手っ取り早く済ませたいと思っていました。しかし、多くの皆様に祝福して頂いて、結婚したんだという実感が得られ、式を挙げて本当に良かったと思いました。


ま、人生の中で結婚式なんて、多くの節目のうちのたった一つでしかないのかもしれませんが、とても気持ちの良い経験になりました。今後訪れる節目節目もできるだけ大切に扱いたいと思います。