論文

Treubert-Zimmermann U, Heyers D, Redies C.
Targeting axons to specific fiber tracts in vivo by altering cadherin expression.
J Neurosci. 2002 Sep 1;22(17):7617-26.

クリスラボのペーパー。ChickではOptic Tectumから三つの経路が出ている。それぞれ、Tectothalamic, Tectobulbar, Tectoisthmic tractである。これらのaxonal pathfindingにおいて、tectumのSGCneuronがaxonを伸ばし、BCSという領域を通って出ていくのだが、その際に特定の種類のCadherinが限定して発現していることが知られている。このことから、同一のCadherinが発現しているaxon同士がfasciculationしていることが予想されている。ttではNcad、Cad7、Cad6B(少)、tbではNcad、Cad7、Cad6B、tiではRcad、Cad6B(少)である。in vivoエレポレによって、tectumにCadherinを異所発現させた実験により、発現させたCadherinのタイプによって選択的にfasciculationすることがわかった。Cadherinの接着特異性がin vivo axon pathfindingに関与しているという研究において、結構きれいな実験だ。