論文 Celsr3のノックアウトマウス

Tissir F, Bar I, Jossin Y, Goffinet AM.
Protocadherin Celsr3 is crucial in axonal tract development.
Nat Neurosci. 2005 Mar 20; [Epub ahead of print]

「中枢神経系において、軸索伸長の発生は神経連結の形成に必要であり、多くの遺伝的・微小環境因子群によって制御されている。今回我々はDrosophilaのflamingo(7回膜貫通型のProtocadherin)のオルソログであるCelsr3が不活性化されたマウスを用いて、いくつかのメジャーな軸索束の選択的異常を発見した。これはProtocadherinが哺乳類中枢神経系で軸索発生に関わっていることを示す初めての報告である。Drosophilaではflamingoはfrizzled依存的にwingless非依存的にPlanar cell polarity(PCP)を制御している。Celsr3の神経系での表現型はfrizzled3の不活性化によってもたらされる表現型と類似している。Celsr3とFrizzled3は強調して発現され、相互作用して働いているのかもしれない。従って、PCPを制御する分子と類似した遺伝的Pathwayが軸索伸長の発生に重要である。」