エジプト新婚旅行まとめ (4)



6日目。エジプト観光も非常に残念ながら終わりが見え始めてきました。アブシンベルルクソールとエジプトの南の方を観て回っていましたが、そこからカイロへと戻りました。最終日の明日はエジプト考古学博物館とハンハリーリバザール観光だけですので、今日が遺跡観光の最終日です。クフ王の時代にはピラミッドが多く作られましたが、それ以降は王家の谷に代表される墓地形式に変更されていったそうです。その理由はおそらくは盗掘を防止するため。ピラミッドは壮大で権力象徴として盛大に意思表示できますが、あまりにも目立ち過ぎで、ミイラや装飾品の盗掘防止という意味では厳しいものだそうです。6日目に観光したピラミッドはクフ王よりもより古いピラミッド、メンフィス・サッカラ・ダハシュールのピラミッド群です。赤のピラミッド、屈折ピラミッド、だいぶ崩れてしまった黒のピラミッド、階段ピラミッドです。ジェセル王の階段ピラミッドが最も古いピラミッドだそうです。階段ピラミッドがあるサッカラの遺跡では、少し高台に上るとそこから数々のピラミッドが一望でき、実に沢山のピラミッドが作られていたことがわかりました。その後、メンフィスのラムセス2世の巨像などを見ました。ガイドブックには地震によって足首から下が破損したために寝かされていると書いてありましたが、ガイドさんは元々寝ている像だと言っていました。割とガイドブックとガイドさんの解説は違う部分がありました。どちらが正しいんでしょうか。諸説あるということなんでしょうか。


さて、夜はとても立派なコンラッドホテルに宿泊しました。晩御飯は最後の夜ということで、ナイル川ディナークルーズに出掛けました。船の中で2時間ぐらいでしょうか。バイキング形式のご飯を食べながら、ベリーダンスの観賞です。女の人のダンスと、男の人のダンスでした。女性は添乗員さんによると、昨晩のテレビで出ていたらしく、おそらくある程度の有名人かと。まあ、わかりませんけど。男性の方は丸い円状のスカートをはいて、ひたすらクルクル回ります。回るとスカートがひらっとなって、ちょうど水平に広がります。そんな感じです。ひたすらクルクル回って回ってを続けます。ディナークルーズは、まあまあでした。



7日目。ついに最終日です(泣)。ほんとに日本に帰りたくないと思いました。今日は朝からカイロ考古学博物館を見学し、午後はバザール散策です。そろそろお土産も色々考えねばなりません。カイロ考古学博物館では、何と言ってもツタンカーメンの装飾品群でしたが、実に広い場内と、豊富な展示品。ゆっくり観て回ったら軽く半日、一日かかるでしょう。残念ながら館内はやはりカメラ禁止でした。展示品の中でも最も感動したのはやはり黄金のマスクでした。テレビや本では何度も観たことがありましたが、やはり本物は別格。黄金の輝きとその重厚感は絶品でした。その他、黄金の棺、カノプス厨子アヌビス神ツタンカーメン王座、なんとも豪華な財宝群です。世紀の大発見だったということがよくわかりました。それから、ミイラ保存室にも入り、これまで各地で様々な像を見てきた本人、ラムセス2世のミイラとも対面しました。ミイラというのは実に表情豊かで実体的で、これが3000年前の人間だと思うと極めて不思議な気分になります。博物館を離れる時に、ちょうどムバラク大統領が沿道を通り、警備のためにだいぶ待たされました。今日は飛行機の時間がありますので、添乗員さんはだいぶ時間を気にしているようでした。


その後、ハンハリーリ・バザールに到着し、そこにある店で昼食を食べました。コシャリというエジプト料理が出てきましたが、まああまりおいしいものではないです…。食後はバザール散策。1時間弱ぐらいは時間があったでしょうか。あまり遠くに行かないようにということでした。そういえば、近年バザールでテロも起きていましたので、ちょっと怖い感じもしました。さて、家族のお土産を買おうということで、買い物を始めたわけですが、これがまた面倒臭くて、とにかく吹っ掛けてきて、ぼったくってきます。だいたい初めに言ってくる値段は5倍とか10倍ぐらい。まけにまけさせたと思って、だいたいほんとの値段の2、3倍。結局、アンクとカノプスの置物を買いましたが、それぞれ数百円、千円ちょっとしました。疲れました。


バザールを後にして、さてもう飛行場かということでしたが、なんとガイドさんと添乗員さんが気を利かせてくれまして、本来の予定には入っていなかった、地元スーパーに寄るというプレゼントをしてくれました。お土産にみんな悩んでましたので、実にうれしいプレゼントでした。スーパーによると、時間もないということで、みんな、うぉーって走りこんでいきました(笑)。特に僕たちは新婚旅行ということで、職場やら何やらにお土産が結構数必要ということで、必死に買いまくりました。買い物も無事終わり、もう飛行場で帰るだけですが、家族の残りのお土産は飛行場で買おうと思いました。飛行場はやはり現地の店よりも相当高いそうなのですが、気に入るものがあればまあいいかなと思いました。ところが!飛行場に行ってみると、現地お土産がまったくない!相当探しましたが、全然ない。後から聞いた話では、だいぶ前に売り切れていたのにその後仕入れをしてなかったため、物が全然なくなってしまってたそうでした。いやー、スーパーに寄ってもらって良かったです。あれがなかったらちょっとやばかったな。


さて、そんなこんなで帰国し、無事帰ってきました。行きの飛行機はやることなくて暇で大変でしたが、帰りの飛行機はツアー客みんな爆睡でした。あっという間に日本に着きました。帰りの便は飛行機泊で、到着したときは日本時間の昼過ぎぐらいでした。時差ぼけがあるので、そのまま家に着いて寝てしまうと時間間隔がわけわからんことになりますので、夜まで我慢して寝ました。次の日からは多少時差ぼけ残ってましたがそれほどきつくはありませんでした。それよりも、エジプト旅行の良さが記憶と体に残り過ぎて、帰ってから現実の生活に戻るのに大変苦労しました。
帰ってから僕も嫁さんもだいぶ余韻が残りました。ことあるごとに思い出し、800枚ぐらい撮った写真を見返したり…。やっぱり、エジプトの圧倒的な迫力のせいでしょう。一生に一回、行って決して損はない感じがしました。