最近見た映画など

ビッグ・フィッシュ コレクターズ・エディション [DVD]
(映画の感想23) ビッグフィッシュ ★★☆☆☆
エジプト新婚旅行中の機内で暇だったのでDVDを借りて見ました。ティム・バートン監督のファンタジー(?)作品。『死期が近い父の元に息子が訪れ、父は人生の回想を始める。その冒険譚はおとぎ話のように摩訶不思議なものだったが…。』 父親の昔話の回想シーンを通しながら、父と子の確執と和解が描かれています。割と評判の映画だったのですが、僕の評価はいまいちでした。ちょっと、欧米人のユーモラスに、そんなに感情移入できないというか、興味がそそられないというか、そんな感じでした。ファンタジー作品なのですが、とてもゆったりとしていて、落ち着いた感じの作品です。★2つ。


姑獲鳥の夏 プレミアム・エディション [DVD]
(映画の感想22) 姑獲鳥の夏 ★★★☆☆
京極夏彦百鬼夜行シリーズ記念すべき第一作の映画化作品。これもエジプト旅行の機内で見ました。僕も嫁さんも京極ファンですので、とても楽しめました。幾重にも折り重なった難事件の全貌を京極堂が見事に解き明かす。京極堂こと中禅寺秋彦堤真一が演じていましたが、雰囲気はとても良かったです。原作のイメージもこんな感じだと思います。ぶつぶつ理論的に話す様、いいですねー。「この世には不思議なことなど何もないのだよ」、いいです、堤真一はうまいなぁ。逆に、ちょっとイメージと違ったのは、榎木津礼二郎阿部寛で、もうちょっとコミカルな役者が良かったかなと思いました。ストーリーの方は原作を本で読んで大体の要点を覚えていましたのでなんとなく着いていけましたが、原作を知らない方はたぶん無理でしょう、という感じでした。あとはあれだけ本が長編なので、2時間程度にまとめるのが大変かなという印象でした。★3つ。


魍魎の匣 スタンダード・エディション [DVD]
(映画の感想21) 魍魎の匣 ★★★☆☆
京極夏彦 百鬼夜行シリーズの第二段。エジプト旅行用に持って行ったのですが、見る時間がなく帰ってから見ました。が、それが正解。何かある時にはお勧め出来ません。ちょっとホラー要素満点というか、グロいですね…。ただ、百鬼夜行シリーズの中で割りとストーリーが派手目なので、前作の姑獲鳥の夏と比べると、かなりゴージャスというかそんな感じの印象を受けました。本でシリーズを読んでいますが、おそらく今のところ魍魎の匣が最高傑作ではないでしょうか。
少女の失踪と、バラバラ連続殺人事件、そして『匣』。これらが妖しくも様々に絡み付いていく感じはとても面白く観れました。堤真一は前作同様に素晴らしく良い役作りでした。一方、今作では、関口巽役が前作の永瀬正敏から椎名桔平に変わったのですが、僕にはこちらの方がしっくり来ている気がしました。★3つ。