最近見た映画

容疑者Xの献身 スタンダード・エディション [DVD]
(映画の感想39) 容疑者Xの献身 ★★★☆☆
東野圭吾推理小説原作。探偵ガリレオシリーズ第3弾。本格ミステリ大賞直木賞を受賞している傑作ミステリー。映画を見るずいぶん前に文庫で読みました。小説の内容は極めて秀逸で面白く、東野圭吾のミステリーはいくつか読みましたが、その中でもダントツに面白かったのではないでしょうか。核心のトリックもとてもよくできていて、なおかつ人間模様がうまく描かれているので、受賞作だけはあるなと思いました。その映画化で、福山雅治ガリレオこと湯川学はとてもよく描かれていると思いますが、やはり小説での大事な場面が描ききれていない感があるため、星は少し下がってしまいました。★3つ。



ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序 特装版 [DVD]
(映画の感想38) ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序 ★★★☆☆
ヱヴァンゲリヲンという巨大な人造人間に乗って使徒という敵と戦う、いわずもがな日本アニメ界の傑作ですが、それの再構築・映画版です。序・破・急という3部作で構成されるそうで、その第1作目、序を観ました。実は単なるリメイクだと最初思っていましたので、映画館などで観る必要もないだろうと思ってしまい、これはDVDで観ました。序は確かに基本的なストーリーは以前のTV版とほとんど同じなのですが、かなり映像は書き直されていまして、特に「使徒」の表現は斬新に描かれていました。なかなか楽しめた1作です。★3つ。



ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破 EVANGELION:2.22 YOU CAN (NOT) ADVANCE.【通常版】 [Blu-ray]
(映画の感想37) ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破 ★★★★★
1作目の序では、基本的に以前のTV版とストーリー展開がほとんど同じでしたので、第2作目の破もそんなものだろうと観たのですが、ところがどっこい、これは、まったくの描き直し、まったくの新作と言ってもいいであろう内容でした。後から考えると、確かに以前と同等のストーリー部分も当然あるのですが、まったくの新作を思ってしまうほどの描写でした。特に以前のTV版を知っているからこそ、それをあえて裏切っての展開に設定するという、リメイクだからこそこういうこともできるのだなぁと感心してしまいました。残り、第3作目が出るそうですが、今から楽しみにしております。次は映画館で観てもいいかな。★5つ。



アバター ブルーレイ&DVDセット [初回生産限定] [Blu-ray]
(映画の感想36) アバター ★★★★★
ジェームズ・キャメロン監督の3D大作映画。下半身不随の主人公がアバターと呼ばれる人工生命体に精神移入し、衛生パンドラの原住民であるナヴィ族と触れ合っていくというストーリー。3D映画をこれで初めて観ました。内容が薄いとか、ストーリーが単純だとか、ポカホンタスと同じだとか、色々批判はあるとは思うのですが、それらを補って余りあるのがやはり圧倒的なグラフィック。もはやどこまでが完全なCGでどこまでが人間の演技なのかわからないレベルの映像技術と3D技術。むしろ映像を楽しむために、ストーリーはこんなものでいいのではと思ったぐらいでした。久しぶりに映画館で映画を観て、興奮して満足して帰りました。★5つ。



アリス・イン・ワンダーランド [DVD]
(映画の感想35) アリスインワンダーランド ★★★☆☆
アバター以来の2回目の3D映画鑑賞。嫁さんが『不思議の国のアリス』が好きで、このアリスインワンダーランドも観に行きたい!ということで観に行きました。事前にアニメの『不思議の国のアリス』を観てから行ったのですが、先に見ておいてよかったです。登場人物とか細部の内容とかは、事前に知識がないとそれほど楽しめないかもしれません。さて、知らない人はいないであろう前作の『不思議の国のアリス』ですが、今作では、前作から何年か経った後、アリスが大きくなった時のお話になっています。再び不思議の国を訪れたアリスが、国がハートの女王の独裁によって危機に瀕していることを知り、国を救うために立ち上がるというストーリーです。ストーリーはとてもシンプルなものでしたが、映像はとても楽しめました。★3つ。



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(映画の感想34) インビクタス/負けざる者たち  ★★★★☆
元々はあまり興味があったわけではなかったのですが、評判がかなり良かったので映画館に観に行きました。南アフリカネルソン・マンデラ大統領と、南アフリカの弱小ラグビーチームとの交流を描いた感動作。ネルソン・マンデラ大統領をモーガン・フリーマンが演じていますが、これがいい。モーガン・フリーマンはもちろん様々な映画に出演されていますが、ほんとに素晴らしい役者さんだと思います。マンデラ大統領自身が、もし映画化するなら誰に演じてもらいたいかと記者に問われ、モーガン・フリーマンだと答えたそうですね。その辺りに最初のきっかけがあったのかもしれません。ストーリーは実話を元にしており、アパルトヘイト以降の南アフリカの極めて難しい政治情勢なども描かれています。無理矢理涙を誘う感動作に仕立てていないところが、クリント・イーストウッド監督のいい所であり、じわじわと感動の波が来る映画になっていました。★4つ。



バタフライ・エフェクト プレミアム・エディション [DVD]
(映画の感想33) バタフライ・エフェクト ★★★★★
TSUTAYAの名作一覧にもずっと掲載されていた傑作。ずっと観たかったのですが、近所のTSUTAYAではいつも借りられており、ようやく観る機会を得たので観ることができました。時折記憶を喪失するという症状を持っていた少年が成人し、小さい頃から書いていた日記を読むと過去に戻ることができるというストーリー。カオス理論の1つであるバタフライ効果を題材にしてストーリーが展開されています。未来と過去を展開する映画はこれまでいくつもありましたが(例えばバックトゥーザフューチャーや、ターミネーターなど)、近作では過去の小さな変化が未来の急激な変化を生み出すという展開を基本として、とてもストーリーがよく練られています。展開はほとんど読めず、まとまりも非常に素晴らしいものでした。以前同じような感動を得たのは「メメント」かな。とにかく、SFが好きな方は十分楽しめるのではないかと思いました。ちなみにDVDでスペシャルエディションのものを観れば、エンディングの違うバージョンが観れます。個人的には別バージョンのエンディングの方が好きかな。★5つ。



ジス・イズ・アニメーション 借りぐらしのアリエッティ
(映画の感想32) 借りぐらしのアリエッティ ★★★☆☆
毎年夏頃にシブリ新作が公開になっていますが、今年は嫁と借りぐらしのアリエッティを映画館で観てきました。
メアリー・ノートンの『床下の小人たち』というファンタジー小説が原作となっているそうです。ある民家の地下にひそかに暮らしているアリエッティという小人が、人間の少年に会ってしまうというストーリー。割とありがちな設定かなと最初は思っていたんですが、ところがどっこい。小人の生活というものを精密に描いていくと、これはこれはなんとも面白い世界になるではありませんか。身の回りにある何気ない当たり前の物達が、まったく違った使われ方をする道具へと変貌する。特に水の描写が良かったですね。小人の世界では水の表面張力が大きくなって、雨に当たってもびしょ濡れにはならない。水玉がくっつくんです。始まって30分ぐらいでかなりドキドキして楽しめたのですが、如何せん、映画の長さがちょっと短い and 行動範囲が狭くて事件が小さい。せっかくの小人という世界観なのに、非常にもったいない感を感じました。小さな世界でほんわかしたストーリーでも良いんですが、大冒険にしても良かったのではないかなーと思いました。★3つ。