奴隷解放の父

リンカーン [DVD]
(映画の感想96) リンカーン ★★★★★
アメリカ合衆国の稀代の大統領、エイブラハム・リンカーン。小さい頃、伝記を読んだ時から大好きな大統領でした。彼にはとても逸話が多く、特に貧しい農家に生まれたのにも関わらず、独学で法律を学び、弁護士、そして大統領まで上り詰めた彼は、子供心に英雄でした。
エイブラハム・リンカーンが、大統領に再選された1865年。アメリカを内戦状態に追い込んだ南北戦争は4年目に突入したが、彼は奴隷制度を永遠に葬り去る合衆国憲法修正第13条を下院議会で批准させるまでは戦いを終わらせないという強い決意があった。そのためにも、国務長官ウィリアム・スワードらと共に憲法修正に必要な票を獲得するための議会工作に乗り出す。そんな中、学生だった長男ロバートが北軍へと入隊し…。』というストーリー。
ストーリーは少し難しいかもしれません。合衆国憲法修正第13条をいかに通すか、という議会の戦いに全て焦点が当てられています。また、激しい起承転結ではなく、じっくりと穏やかにストーリーは進んでいきます。少し地味なので評価は分かれるかもしれません。しかしながら、そのやり取りで描かれる、リンカーンの不屈の精神と、その信念の強さは、見事に描かれていたと思えました。敬虔、素朴、質実、健全という美徳に加えて、ユーモアのセンスが光る、偉大な大統領。米国でも人気はかなり高いようですね。ワシントンD.C.行ってみたいですね。★5つ!