孤島の研究所で

すべてがFになる (講談社文庫)
(小説の感想10) すべてがFになる ★★★☆☆
Amazonのミステリー小説で評価が高かったので読みました。タイトルのFって何なのか、気になりますね。
『孤島のハイテク研究所で、少女時代から完全に隔離された生活を送る天才工学博士・真賀田四季。彼女の部屋からウエディング・ドレスをまとい両手両足を切断された死体が現れた。偶然、島を訪れていたN大助教授・犀川創平と女子学生・西之園萌絵が、この不可思議な密室殺人に挑む。』というストーリー。
1996年の作品なんですね、かれこれ、もう17年前でしょうか。当たり前ですが、扱っているハイテクITというテーマが、現代ではどうしても古い感じがしてしまいますね。当時は最先端だったのでしょう。ITのアカデミアの専門家って、この犀川助教授のように、願わくば全てをITで囲み俗世間から隔離されたい、という世捨人的イメージなんでしょうか。GoogleとかAppleとか、米国のIT企業のイメージからか、今では割と快活なイメージもありますね。ということで、★3つ。