最近見た映画など(2)

ターミネーター4 コレクターズ・エディション [DVD]
(映画の感想27) ターミネーター4 ★★★☆☆
ターミネーターシリーズ第4弾。まあ、面白かろうが面白くなかろうが、これは観に行かねばと思い、映画館に観に行きました。なんといってもターミネーター2。素晴らしいストーリーと見たこともない映像技術。当時、小さかった僕は衝撃を受けました。ストーリー的には2で完全に完結していたので、その後の3の出来がいまいちだったのは当然で、4も3よりは全然いいが、1,2にはまったく敵わないという位置付けでしょうか。近作では、ターミネーターが未来からやってくるという設定ではなく、ターミネーターが生み出される時代である近未来に舞台が移っています。そのせいで、独特の切迫した緊張感は失われ、一般的な近未来SFと化していました。ただ、普通のSFも好きですので、多くのスカイネット社マシーンが出てきたりして、それなりに楽しめました。新3部作の1作目らしいので、残り2作が楽しみです。良い出来であろうがなかろうが、きっと見ます。★3つ。


レッドクリフ PartI&II DVDツインパック
(映画の感想26) レッドクリフ part1,2 ★★★★☆
ジョン・ウー監督による中国映画。いやー、中国映画もハリウッド映画などと比べてまったく引けを取らない感じになってきましたね。とにかくすごい迫力でした。原作はもちろん三国志演義。中学生のころに散々やった三国志横山光輝の漫画から始まり、光栄のゲームと、超マイナー武将の名前まで克明に記憶していました。個人的には諸葛亮孔明などが死んでからの三国時代末期が好きだったのですが(姜維とか)、映画の時代は、三国志の中でも最も迫力のある赤壁の戦い。一度の戦いで曹操群 約十数万人が戦死するというところとか、やっぱり中国は大昔から桁が違いますね。映画の中では、やはり枝葉末節は省略しているというか、連環の計を成功させた龐統とかは全然出てこない。あと、映画の視点は、主に周瑜諸葛亮を主人公に描かれている感じでした。この映画はストーリーは二の次で、とにかくその大迫力さと、三国志ならではの武将の並外れた個性とを味わう映画のように感じました。五虎将とか、異常に強いし(笑)★4つ。


カッコーの巣の上で [DVD]
(映画の感想25) カッコーの巣の上で ★★★☆☆
精神異常を装って刑務所での強制労働を逃れた男が、患者の人間性までを統制しようとする病院から自由を勝ち取ろうと試みるという物語。邦題は元々の原題:One Flew Over the Cuckoo's Nestから来ているのですが、このthe cuckoo's nestとは精神病院のことで、またマザーグースにこの言葉の詩があるようです。超有名な作品なので観ておこうと思ってみたのですが、ちょっと内容はなかなか難しい感じがしました。ストーリーをそのまま受け取って観てしまうと、展開やラストも含め、なんだかなぁという感じになるのですが、当時の時代背景や世相を理解した上で、管理社会への反発と人間性・自由の獲得を暗喩しているストーリーだと思ってみれば、それなりに考えさせられるか…?ちなみに、精神治療のためのロボトミー(前頭葉切除)が出てきますが、以前ロボトミーの歴史を初めて知った時には何とも恐ろしい話だと思いました。若かりし頃のジャック・ニコルソンが主人公を演じており、俳優たちの演技は秀逸でした。★3つ。


天使と悪魔 コレクターズ・エディション [DVD]
(映画の感想24) 天使と悪魔 ★★☆☆☆
世界的なベストセラーであるダン・ブラウン原作の『ダヴィンチ・コード』が映画化されましたが、それの第二弾として『天使と悪魔』も映画化されました。小説では『天使と悪魔』の方が先に刊行されました。ヴァチカンを舞台とした、秘密結社イルミナティの教会殲滅計画。宗教象徴学者のラングドンがその凶行を暴いていくというストーリー。『ダヴィンチ・コード』と同様、小説は極めて面白いものでしたが、やっぱり映画化されると時間の関係もあるし、デキはいまいち。重要な部分がカットされているし、ちょっと2時間では無理かな。迫力は素晴らしかったのですが。★2つ。