人の造りし神ならざる神の子羊達

「ベルセルク 黄金時代篇III 降臨」<本編DISC1 枚> [DVD]
(映画の感想74) ベルセルク 黄金時代篇 III 降臨 ★★★★☆
三浦健太郎作のダークファンタジー傑作漫画を映画化した第3弾。第1弾、第2弾もDVDで見ました。
『戦乱の時代、孤高の剣士ガッツは、長年共に戦ってきたグリフィス率いる傭兵軍「鷹の団」と袂を分かつ。だが、その後、グリフィスが反逆罪で投獄されたと知ったガッツはかつての仲間たちと共に彼を牢から救い出すことに。ところが舌を抜かれ、両手足の腱を切られてひどい状態のグリフィスは、生きる気力を失っており…。』というストーリー。
「蝕」を扱っているということもあり、当然のことながらR-18指定。正直、原作を知っている人ならいいけれど、初めて映像で見る人はどう思うのか心配です。ですが、全体的には原作のイメージにそって非常によい映画版だったと思いました。ストーリーは絶望に次ぐ絶望なんですが、ベルセルクの良いところは、そこから這い上がろうとする様を描いているところだと思います。原作の漫画を読んだときから、ずっと記憶に残っている言葉があります。「もがき、挑み、足掻く。それこそが 死と対峙する者の唯一の剣。ゆめゆめ忘れぬことだ。」 どんな状況に置かれても、もがいて、挑んで、足掻きたいものです。