どんでん返し

仮面山荘殺人事件 (講談社文庫)
(小説の感想2) 仮面山荘殺人事件 ★★★★☆
久しぶりにミステリー小説読みたくなって読み漁った第二弾。東野圭吾は、ガリレオシリーズを中心に読んでいました。特に「容疑者Xの献身」でファンになった感じです。いわゆる、古典的な、犯人と被害者と探偵と、という設定物はあまりこの作者は書きませんが、だいたいにおいては核となるテーマやトリックがしっかりと存在感を持っており、その顛末に楽しませてもらっています。
『八人の男女が集まる山荘に、逃亡中の銀行強盗が侵入した。外部との連絡を絶たれた八人は脱出を試みるが、ことごとく失敗に終わる。恐怖と緊張が高まる中、ついに一人が殺される。だが状況から考えて、犯人は強盗たちではありえなかった。七人の男女は互いに疑心暗鬼にかられ、パニックに陥っていった‥‥‥。』というストーリー。
ネタバレになるので詳しくは書けませんが、なるほど、こういう結末かと唸った作品。とても楽しめました。ラストの結末に持っていくために、ストーリー構造がちょっと強引だったかとも思いましたが、それでも十分楽しめた小説です。ということで、★4つ。