天賦の才と狂気の同居

アマデウス [DVD]
(映画の感想80) アマデウス ★★★★☆
第57回アカデミー作品賞ほか、全8部門を受賞した1984年の作品。前々から気になっていたのですが、少々長い(158分)ということで敬遠していたのですが、ついに観ました。
『1825年、オーストリアのウィーンで、1人の老人が自殺を図った。彼の名はアントニオ・サリエリ。かつて宮廷にその名をはせた音楽家である。そのサリエリが、天才モーツァルトとの出会いと、恐るべき陰謀を告白する。モーツァルトは殺されたのでは…』というストーリー。
天才と狂気とは同居しているもんなのですね。ほんと、そんな感じでした。モーツァルトといえば、ピアノ曲などのイメージから華麗な美青年のイメージが強かったのですが。常人を遥かに超えた感性と才能、天才ならではの苦渋と狂喜。まさに神に愛された音楽家。史実はわかりませんが、たぶん本物もこんな感じだったのではないでしょうか。天才とは得てして残りの才能を欠落しているもんだと思いました。天才を前にして才能の嫉妬に燃え上がるサリエリの狂気も素晴らしい。★4つ。