エログロだけど…

殺戮にいたる病 (講談社文庫)
(小説の感想4) 殺戮にいたる病 ★★★★★
久しぶりにミステリー小説読みたくなって読み漁った第4弾。Amazonで評判が良かったので読みました。作家の我孫子武丸のイメージは、僕の中では『かまいたちの夜』だったので、今回初めて、彼のちゃんとした書籍の推理小説作品を読みました。
『永遠の愛をつかみたいと男は願った――東京の繁華街で次々と猟奇的殺人を重ねるサイコ・キラーが出現した。犯人の名前は、蒲生稔! くり返される陵辱の果ての惨殺。冒頭から身も凍るラストシーンまで恐るべき殺人者の行動と魂の軌跡をたどり、とらえようのない時代の悪夢と闇を鮮烈無比に抉る衝撃のホラー。』というストーリー。
最初から最後までエログロシーンが多く、最初の方は評判通り読みにくいなぁと思っていました。またオチが秀逸と聞いていましたが、途中を読んでいる間は特に気になるポイントも見つけられず。一体どういったとこに工夫を凝らして読者を騙しているんだろうか、と思っていましたが、ラストのオチでびっくり仰天!いやー、僕は、みごとにやられてしまいました。後から読み返してみれば、ああそういえばあのシーンは何か違和感があったなぁとか思い返すこともありましたが、読んでいる最中は全くわかりませんでした。見事。ということで、★5つ!