霧ホラー

ミスト [DVD]
(映画の感想86) ミスト ★★★★★
ショーシャンクの空に』『グリーンマイル』に続く、スティーヴン・キングフランク・ダラボン監督のコンビ作。前2作も有名な作品ですが、それらは感動作系でした。一方、本作は本来のキングであるモダン・ホラーの巨匠ならではの作品、ということで興味があり観ました。
『のどかな田舎町に暮らすデヴィッドは、妻と息子の三人で暮らしていた。町を激しい嵐が襲った日の翌日、彼は家近くの湖に発生した深い霧に不安を抱きつつ、息子と共にスーパーマーケットへ買い出しに。するとその深い霧は、買い物客でごった返すマーケットにも広がり、ついには町全体を飲み込む。そんな中、「霧の中で突然何者かに襲われた」と訴える男性が、血を流しながらマーケットに飛び込んでくる。』というストーリー。
うーむ、素晴らしい。こういう、意味不明系のパニックホラー、いいですね。サイレント・ヒルの元ネタだとも言われているようですね。こういうの大好きです。13日の金曜日のようなシリアルキラー系のホラーや、リングのような怨念系のホラーでよくある、殺人鬼の狂気性や、お化け屋敷系の驚かし要素は僕の肌には合わず、本作のような、摩訶不思議設定によるSF系ホラーというかサスペンス系ホラーというか、そういうのがぴったりはまります。最後のオチが、少し鬱設定になっており、人によっては受け入れられないオチらしく、評価が分かれているそうですが、そもそも、摩訶不思議な環境設定なので、ハッピーエンドだろうがバッドエンドだろうが、世界観さえ壊さなければ僕にとってはどうでもいい感じです。ということで、★5つ!