逃避行における二人の心の通い

パーフェクト ワールド [DVD]
(映画の感想91) パーフェクト・ワールド ★★★★☆
これもクリント・イーストウッド監督作品。しかも監督作品の中でも名作と言われる作品。Yahoo!映画などで評価は非常に高いですね。友人にもこれが好きだという人がいました。
『63年テキサスを舞台に、犯罪者と幼い少年の心の絆を描いたヒューマン・ドラマ。刑務所を脱走したブッチと相棒は、フィリップという八歳の少年を人質にとって逃避行をつづけていた。だが相棒が少年をレイプしようとしたとたん、ブッチは相棒を射殺してしまう。それ以来フィリップは、死んだ父の姿をブッチに重ねて見るのだった…。』というストーリー。
ケビン・コスナーの演技が素晴らしい。ブッチとフィリップの対話。その心の動き。犯罪者が少年を拉致して逃避行するという過酷なシチュエーションながら、二人の対話を、ほんわかと温かく包み込むように、緩やかにかつ繊細に描いているところは圧巻。少年フィリップが精神的に成長していく様もとても良いですね。それとともにブッチが心を開いていく様もとても感動的でした。最後のシーンも、とても心が温まる、そして涙に包まれる名シーン。これはなかなかいい映画だなと思いました。ということで、★は4つ。