傾いた館

斜め屋敷の犯罪 (講談社文庫)
(小説の感想12) 斜め屋敷の犯罪 ★★★☆☆
島田荘司御手洗潔シリーズ。占星術殺人事件が素晴らしかったので、次の作品を読んでみようと思い、読みました。
『北海道の最先端、宗谷岬の高台に斜めに傾いて建つ西洋館。「流氷館」と名付けられたこの奇妙な館で、主人の浜本幸三郎がクリスマス・パーティを開いた夜、奇怪な密室殺人が起きる。招かれた人々の狂乱する中で、またもや次の惨劇が……。』というストーリー。
メインとなるトリックが、壮大かつ大胆ではありますが、ちょっと現実性を欠いているかな。そんなに上手くいくかな、というのが正直な感想でした。それ以外では、タイトルを見て、もちろん、そこで殺人が起きるのだからそこで起きる意味があるはず、と思いながら読み進めましたが、ちゃんとそれに対する回答が描かれていましたので納得しました。ということで、★3つ。