2つに1つだが

どちらかが彼女を殺した (講談社文庫)
(小説の感想22) どちらかが彼女を殺した ★★★★☆
『最愛の妹が偽装を施され殺害された。愛知県警豊橋署に勤務する兄・和泉康正は独自の“現場検証”の結果、容疑者を二人に絞り込む。一人は妹の親友。もう一人は、かつての恋人。妹の復讐に燃え真犯人に肉迫する兄、その前に立ちはだかる練馬署の加賀刑事。殺したのは男か?女か?』というストーリー。
これまで読んだ東野圭吾氏の作品はストーリー性が比較的重視されていて、犯人の人物像とか、登場人物とのやり取り、葛藤を魅せるものが多い気がしたのですが、本作は、トリックや謎解きのどんでん返しに焦点があてられた作品な気がしました。タイトル通りですが、どちらが殺したのか?そこに何度も何度も焦点があてられます。素晴らしい構成。しかも、最後がびっくり。そんなんありか、と。で、その後、ネットで調べて納得。そんな感じの話です。★は4つ。