仮面をかぶる理由とは

奇面館の殺人 (講談社ノベルス)
(小説の感想23) 奇面館の殺人 ★★★☆☆
『奇面館主人・影山逸史に招かれた六人の男たち。館に伝わる奇妙な仮面で全員が“顔”を隠すなか、妖しく揺らめく“もう一人の自分”の影…。季節外れの吹雪で館が孤立したとき、“奇面の間”に転がった凄惨な死体は何を語る?前代未聞の異様な状況下、名探偵・鹿谷門実が圧巻の推理を展開する。』というストーリー。
綾辻行人館シリーズ。超久しぶりに読みました。黒猫館の殺人以来です。1996年に文庫化してますので、実に18年ぶりぐらいでしょうか。黒猫館以来、暗黒館、びっくり館と、出ていますが、暗黒館は話が長過ぎる、びっくり館はあまり評判が良くないので、奇面館の方を先に読みました。読み終わった結果は、うーむ、まあまあかな。館シリーズは、時計館まででいいかもしれません。緻密で論理的な構成はさすがと思いましたが、なんだかワクワクした感じがしない。また人物たちも生き生きとしていない。無機質な数学の試験の解答を見ているような感じです。オチはまあまあ面白かったのですが、★は3つ。