現代版ピノキオ

A.I. [DVD]
(映画の感想116) A.I. ★★☆☆☆
『近未来。人々の周りには彼らをサポートするために造られたロボットがあふれていた。外見は人間と変わらないロボットたちだが、唯一、感情だけが欠けていた。しかしある時、不治の病にかかった少年の代わりに夫婦に与えられた子供のロボットに、実験的に愛をプログラムする試みが初めて行われた。少年は夫婦の愛情に包まれ生活を送るのだったが…。』
現代版ピノキオという印象を受けた作品。ピノキオという童話なら、例えばディズニーの作品のように、冒険と同時に夢があり、愛があるように思えます。しかし本作は妙にリアリティーがあり、救いがないストーリーのように思えました。SFならばSFに徹して欲しかったし、童話なら童話らしく夢があるようにして欲しかったように思えます。永遠の愛というか、ロボットに生じた愛が、人間が抱く愛よりも、むしろ真の無償の愛であることをメッセージとして受け取ったように思えましたが、どうもその素晴らしさが伝わってこなかったような気がしました。ということで、★は2つ。