人形が殺される理由とは

人形はなぜ殺される 新装版 高木彬光コレクション (光文社文庫)
(小説の感想30) 人形はなぜ殺される ★★★☆☆
『日本アマチュア魔術協会の新作発表会で、小道具の人形の“首”が盗まれた。数日後、成城のとある一軒家で発見された首のない死体の横に転がっていたのは、盗まれた人形の首だった。被害者・京野百合子の義理の妹・綾小路佳子は事件の真相究明を、探偵作家の松下研三とその友人である名探偵・神津恭介に依頼するのだが、再び人形を用いた殺人予告が届くのだった…。』というストーリー。
面白かったのですが、途中でトリックに気づいてしまいました。また作品中で、トリックの素晴らしさ、犯人の頭脳明晰さが、作者自身によって何度も何度も過剰に表現・宣伝されてしまっているので、必要以上に期待値をあげてしまい、それに対してオチがそれほどすごくないという印象を作ってしまっていると思います。そこがなければ、純粋に面白かったと思います。ということで、★は3つ。