(20) 学位取得が内定条件に?

10日の日記にちょっと書いてたのですが、追記しようと思うことがあって、それを追加してあらためて11日分に記載することにしました。



会社の同期との忘年会の中で、同期の他の博士の人の話を聞いてみると、学位取得が条件となると内定承諾書に記載されている人もいたようでした。僕自身の場合は、面接の各段階において再三に渡って「学位取得できない」と伝えていたからか(結局は取れそうですが)、内定承諾書の内容にも学位所得が条件とはなっていませんでした。結構、人によって違うのかもしれません。

僕自身の場合に、『学位取得できるならば入社を許可する』という条件が記載してあり、それを含んでの内定授与であれば、内定を取ったのに依然として不安定で、この1年間はより過酷な状況だったと思います。学位取得に明確な条件がない大学院だったら、まあいいでしょうけど。うちの大学は「筆頭著者としての査読付き論文を持つこと」が学位申請の条件となってますので、論文を出す目途が立っていないと、就職活動もやりにくいのかもしれません。ところで、大学院によっては、明確な学位取得条件がないところもあるようで、色々話を聞いていると、結構あるようです。3年間在籍するだけで学位取得条件を満たすというのは「何だかなぁ」と思いますが、まあそれぞれ考え方の違いがあるんでしょう。

学位取得が就職条件となっていたその彼の大学院も、明確な学位取得条件がないようだったので、確かなことはわからないけれども、もしかしたら、会社は「さぼらず、ちゃんと学位を取って来い」程度の意味合いだったのかもしれません。また、その彼もそれほど深刻なプレッシャーは感じていないように見えました。


自分の耳で聞いた情報でも、ネットからの情報でも、学位取得できなかったからと言ってすぐさま内定取り消し!となるケースは聞いたことがないので、もし3月末までに取得できそうになくても、その辺は柔軟に対応するのだろうと思います。内定者の数を把握して将来の仕事の割り振りも考えているでしょうから、2月3月になって、「やっぱりこの人やめとこう」というのは企業にとっても不利益になるのかもしれません。

僕自身の場合では、最終面接で、「諦めずに学位取得に力を注ぎ込んでほしい」と言われました。「もし取れなかったら、入社を半年程度伸ばしたケースもあるから」ということも言われました。その辺りは割りと柔軟に対応してくれるんだなという印象を受けました。

ただし、どう考えても取れそうにないのに、学位取得を前提条件に就職活動した場合は、トラブルが起こるかもしれないと僕自身は思います。ですから、学位取得が前提のような企業(例えば製薬業界の研究職など)では、学位取得に不安があることを伝える方がいいように思えます。
3月末の時点で取得できなかった時に、企業が入社時期を延ばして対応してくれる場合もあると思いますが、あくまで、「時間内に取れなかったから、時間を延長してあげよう」ということであり、半年や1年の時間を与えて、あくまで学位取得して入社することを前提としているはずです。どう考えても、つまり、時間を延ばしても全然取れそうになければ、学位取得を前提とした内定は取り消される場合があるのかもしれません。実際のところはよくわかりません。どうなのでしょうか。