人形使いと傀儡廻

攻殻機動隊S.A.C. SOLID STATE SOCIETY -ANOTHER DIMENSION-  [DVD]
(映画の感想149) 攻殻機動隊 S.A.C. Solid State Society ★★★★☆
『西暦2034年。公安9課から草薙素子が去り、2年の歳月が経過していた。ある日、トグサが率いる新生公安9課に次々と難事件が襲いかかる。そして一連の事件の背後に「傀儡廻」と呼ばれる超ウィザード級ハッカーの存在が判明するが…。』というストーリー。
S.A.C.シリーズの第3弾。第1作や第2作とは異なり、映画形式での長編1作品の構成。第1作が薬害問題、第2作が難民問題を主題としていますが、第3作でも高齢化社会を主題としており、近未来のSFでありながら現実的な問題を扱っているところが大変面白い。最終的な落としどころも、GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊のオマージュとなっており、スッキリ感も素晴らしかったです。ただ、長編1作でありながら、傀儡廻にあまり魅力が感じられず、もう少しはっきりとした「強敵」がいた方が映画としては引き締まった感じがしました。でもまあそういう構成が逆に魅力なのかな…。ということで、★は4つ。