感染しない人に遺伝的特徴 HIV免疫を早期に活性化

 エイズウイルス(HIV)感染者と性交渉があっても感染しない人には、DNAの特定領域に共通の特徴があることを宮沢正顕近畿大教授(免疫学)とイタリアのミラノ大の研究グループが4日までに見つけた。
 予防や治療につながる可能性があるのではないかという。
 宮沢教授らは、イタリアで感染者のパートナーと4年以上性交渉があり感染していない42人のDNAを解析。22番染色体に、特徴的な並び方の塩基配列の部分があるのを見つけた。イタリアでは10数%の人にこの特徴があることが分かった。
 この領域には免疫細胞の働きを調節する遺伝子が複数あり、感染しない人では免疫を活発化させるタンパク質が普通の人より多く出ているのを確認した。宮沢教授らは、ウイルスが侵入するとこれらの遺伝子に“スイッチ”を入れる遺伝子があるとみて探している。

以前から、エイズウイルスに感染しても発症しない人がいるというのは知っていた。たとえ爆発的に感染して、全人類にエイズウイルスが蔓延しても、生き残る人はいる…生物の多様性というのはほんとすげえもんだと思ったもんだ。その原因遺伝子がどうやらわかりつつあるようだ。これはすごいね。なんという遺伝子なんだろう?