2014-01-01から1年間の記事一覧

どこまでがゲームなのか

(映画の感想115) ゲーム ★★★★☆ 『実業家ニコラスは48歳の誕生日に、弟のコンラッドからCRS社主催の“ゲーム”の招待状をプレゼントされる。最初は馬鹿にしていたニコラスだが、「人生が一変するような素晴らしい体験ができる」という謳い文句にひかれてゲーム…

首から上だけの演技

(映画の感想114) 海を飛ぶ夢 ★★★☆☆ 『25歳の夏にラモン・サンペドロは、事故により首を骨折、寝たきりの生活を送る身体になってしまう。それから26年後、ラモンは自ら人生にピリオドを打つことを決意するが、弁護士フリアと村の女ローザと出会い…。』という…

ひたむきな青年と愛らしい少女

(映画の感想113) きみに読む物語 ★★★★★ 『認知症を患い過去を思い出せずにいる老女と共に、療養施設へ入寮しているデュークは、ノートに書かれた物語を彼女へ読み聞かせている。物語は、1940年のアメリカ南部シーブルックを舞台にした、青年ノアと少女アリー…

小設定SF

(映画の感想112) オブリビオン ★★★☆☆ 『エイリアン“スカヴ”の侵略を食い止めたものの、その戦いによって地球が半壊してから60年。生き残った者たちがほかの惑星へと移住してしまった中、ジャック・ハーパーだけが地球に残って上空から偵察していた。パトロー…

芝居か真実か

(小説の感想19) ある閉ざされた雪の山荘で ★★★★☆ 『早春の乗鞍高原のペンションに集まったのは、オーディションに合格した若き男女七名。これから舞台稽古が始まる。豪雪に襲われ孤立した山荘での殺人劇だ。だが、一人また一人と現実に仲間が消えていくにつ…

遺伝子が決める世界

(映画の感想111) ガタカ ★★★★☆ 『遺伝子操作により管理された近未来。宇宙飛行士を夢見る青年ビンセントは、劣性の遺伝子のため希望の無い生活を送っていた。そんなある日、ビンセントは闇業者の手配により、事故により身障者となった優秀な遺伝子をもつ元エ…

孤児

(映画の感想110) エスター ★★★★☆ 『子どもを流産で亡くしたケイトとジョンは悪夢とトラウマに苦しみ、夫婦関係も限界を迎えていた。以前の幸せな日々を取り戻そうとした彼らは養子を取ることに決め、地元の孤児院を訪問。そこで出会ったエスターという少女を…

姉妹愛

(映画の感想109) アナと雪の女王 ★★★★☆ 『エルサとアナは美しき王家の姉妹。しかし、触ったものを凍らせてしまう秘められた力を持つ姉エルサが、真夏の王国を冬の世界に変化させてしまった。行方不明になったエルサと王国を何とかすべく、妹のアナは山男のク…

ループ

(映画の感想108) ミッション:8ミニッツ ★★★★☆ 『シカゴで乗客が全員死亡する列車爆破事故が起こり、事件を解明すべく政府の極秘ミッションが始動。爆破犠牲者が死亡する8分前の意識に入り込み、犯人を見つけ出すという任務遂行のため、軍のエリート、スティ…

若者の葛藤

(映画の感想107) いまを生きる ★★★☆☆ 『1959年、バーモントにある全寮制の名門進学校にやって来た新任の英語教師。破天荒な授業を通して、詩の美しさや人生の素晴らしさを説く教師に惹かれていった生徒たちは、彼がかつて学生だった頃に作っていた“死せる詩…

目覚め

(映画の感想106) レナードの朝 ★★★★☆ 『オリヴァー・サックスの実話を基に、治療不能の難病に挑む医師の奮闘を、一人の重症患者との交流を軸に描いた感動のヒューマン・ドラマ。30年間昏睡状態だった男レナードが、奇跡的に意識を回復した。セイヤー博士の治…

それを作れば、彼が来る

(映画の感想105) フィールド・オブ・ドリームス ★★★★★ 『アイオワ州の田舎町に住むレイ・キンセラは貧乏農家。ある日の夕方、彼はトウモロコシ畑を歩いているとふと謎の声(「それを作れば、彼が来る」)を耳にする。その言葉から強い力を感じ取った彼は家族…

動物園行きたい

(映画の感想104) 幸せへのキセキ ★★★★☆ 『半年前に愛する妻を失ったベンジャミンは仕事を辞め、悲しみの渦中にいる14歳の息子と7歳の娘と共に郊外へ引っ越す。そこは閉鎖中の動物園で、敷地内には動物が暮らしていた。ベンジャミンは動物園の再建を決意する…

男5人の秘密部屋

(映画の感想103) ロフト ★★★☆☆ 『警察で建築家のビンセントや、精神科医のクリスらがある殺人事件の事情聴取を受けている。彼ら5人は友人同士で、瀟洒なマンションのペントハウスを共同で使用していた。ある朝、その部屋でルクがベッドで手錠をかけられた女…

モーテルの中での事件だが

(映画の感想102) アイデンティティー ★★★★☆ ラストが面白い系の映画として、しばしば取り上げられているのを見て、観てみたいと思いました。 『激しい豪雨が降り続く夜、人里離れた一軒のモーテル。管理人ラリーがくつろいでいるところへ、ひとりの男が飛び…

盗作と倒錯

(小説の感想18) 倒錯のロンド ★★★☆☆ 作者の折原 一という方は叙述トリックの作品群で有名な方らしく、まだ1つも読んだことがなかったので、今回読んでみようと思いました。 『精魂こめて執筆し、受賞まちがいなしと自負した推理小説新人賞応募作が盗まれた。…

ヘテロクロミア

(映画の感想101) 28週後 ★★☆☆☆ 28日後という映画の続編です。あの後、28週間後にどのようなことが起こったか、という映画でした。 『人間を凶暴化させる“RAGEウイルス”の猛威が収まり、復興計画が始まったイギリス。スペイン旅行中でウイルスの難を逃れたタ…

RAGE

(映画の感想100) 28日後 ★★☆☆☆ バイオハザード系のSFホラーが結構好きです。ホラーというジャンル自体は、特によくわからない殺人鬼やお化けが襲ってくるやつは、好きではないのですが、そこにSF要素が加わると一気に面白くなりますね。どうやって破滅的な状…

アルツハイマーに対する3つの反応

(TEDの感想1) アラナ・シェイク: 私はいかにしてアルツハイマー病になる準備をしているか | TED Talk『自分の親がアルツハイマー病を患う姿を目の当たりにすると、私たちの多くは「自分だけは別」という否定か、過剰な予防のための努力という反応を示します…