ループ

(映画の感想108) ミッション:8ミニッツ ★★★★☆ 『シカゴで乗客が全員死亡する列車爆破事故が起こり、事件を解明すべく政府の極秘ミッションが始動。爆破犠牲者が死亡する8分前の意識に入り込み、犯人を見つけ出すという任務遂行のため、軍のエリート、スティ…

若者の葛藤

(映画の感想107) いまを生きる ★★★☆☆ 『1959年、バーモントにある全寮制の名門進学校にやって来た新任の英語教師。破天荒な授業を通して、詩の美しさや人生の素晴らしさを説く教師に惹かれていった生徒たちは、彼がかつて学生だった頃に作っていた“死せる詩…

目覚め

(映画の感想106) レナードの朝 ★★★★☆ 『オリヴァー・サックスの実話を基に、治療不能の難病に挑む医師の奮闘を、一人の重症患者との交流を軸に描いた感動のヒューマン・ドラマ。30年間昏睡状態だった男レナードが、奇跡的に意識を回復した。セイヤー博士の治…

それを作れば、彼が来る

(映画の感想105) フィールド・オブ・ドリームス ★★★★★ 『アイオワ州の田舎町に住むレイ・キンセラは貧乏農家。ある日の夕方、彼はトウモロコシ畑を歩いているとふと謎の声(「それを作れば、彼が来る」)を耳にする。その言葉から強い力を感じ取った彼は家族…

動物園行きたい

(映画の感想104) 幸せへのキセキ ★★★★☆ 『半年前に愛する妻を失ったベンジャミンは仕事を辞め、悲しみの渦中にいる14歳の息子と7歳の娘と共に郊外へ引っ越す。そこは閉鎖中の動物園で、敷地内には動物が暮らしていた。ベンジャミンは動物園の再建を決意する…

男5人の秘密部屋

(映画の感想103) ロフト ★★★☆☆ 『警察で建築家のビンセントや、精神科医のクリスらがある殺人事件の事情聴取を受けている。彼ら5人は友人同士で、瀟洒なマンションのペントハウスを共同で使用していた。ある朝、その部屋でルクがベッドで手錠をかけられた女…

モーテルの中での事件だが

(映画の感想102) アイデンティティー ★★★★☆ ラストが面白い系の映画として、しばしば取り上げられているのを見て、観てみたいと思いました。 『激しい豪雨が降り続く夜、人里離れた一軒のモーテル。管理人ラリーがくつろいでいるところへ、ひとりの男が飛び…

盗作と倒錯

(小説の感想18) 倒錯のロンド ★★★☆☆ 作者の折原 一という方は叙述トリックの作品群で有名な方らしく、まだ1つも読んだことがなかったので、今回読んでみようと思いました。 『精魂こめて執筆し、受賞まちがいなしと自負した推理小説新人賞応募作が盗まれた。…

ヘテロクロミア

(映画の感想101) 28週後 ★★☆☆☆ 28日後という映画の続編です。あの後、28週間後にどのようなことが起こったか、という映画でした。 『人間を凶暴化させる“RAGEウイルス”の猛威が収まり、復興計画が始まったイギリス。スペイン旅行中でウイルスの難を逃れたタ…

RAGE

(映画の感想100) 28日後 ★★☆☆☆ バイオハザード系のSFホラーが結構好きです。ホラーというジャンル自体は、特によくわからない殺人鬼やお化けが襲ってくるやつは、好きではないのですが、そこにSF要素が加わると一気に面白くなりますね。どうやって破滅的な状…

アルツハイマーに対する3つの反応

(TEDの感想1) アラナ・シェイク: 私はいかにしてアルツハイマー病になる準備をしているか | TED Talk『自分の親がアルツハイマー病を患う姿を目の当たりにすると、私たちの多くは「自分だけは別」という否定か、過剰な予防のための努力という反応を示します…

アリスのデビュー作

(小説の感想17) 月光ゲーム ★★★☆☆ 有栖川有栖の作品は、これまで1つも読んだことがありませんでした。王道派の本格ミステリー小説家のようですね。月光ゲーム、孤島パズル、双頭の悪魔の3部作を読むために、まずは月光ゲームを、と思いました。 『夏合宿のた…

冷徹非道の父親

(映画の感想99) 96時間 ★★★★☆ この前、実家に帰ったときに、母から薦められた作品。気になったので観てみました。僕の映画好きは親譲りなのかもしれません。 『17歳のアメリカ人少女キムが、初めての海外旅行で訪れたパリで何者かに誘拐される。その事件の…

犯人当て短編集

(小説の感想16) どんどん橋、落ちた ★★★☆☆ 十角館の殺人など、館シリーズで有名な綾辻行人。高校生ぐらいの時に読んで、こんなに面白い推理小説があるのかと興奮しました。久しぶりに彼の作品を読んでみたくなった次第で。短編集ですが、どんでん返し系で好…

ドタバタ劇

(映画の感想98) スナッチ ★★★☆☆ 一応、どんでん返し系の映画で、Yahoo!映画で評価が高かったので、興味があり観ました。 『ベルギーで86カラットのダイヤと小粒の宝石を手に入れた強盗は、NYのボスにダイヤを渡す前に、小粒の宝石をロンドンで売りさばくこと…

シッポサキマルマリ

(小説の感想15) アヒルと鴨のコインロッカー ★★★☆☆ 一応、ミステリーという枠の小説のようでした。あらすじを読むと、とてもそんな感じはしなかったのですが。しかし、Amazonで評価がとても高く、また映画化されており、そちらも評価がとても高いので、興味…

14歳の笑顔

(映画の感想97) マッチスティックメン ★★★★★ 結末の面白さを売りにしている映画ということと、Yahoo!映画で評価が高かったことで観ようと思いました。ニコラス・ケイジが結構好きというのもありました。 『病的な潔癖症に悩む詐欺師ロイは、相棒のフランクと…

外部環境認識

(小説の感想14) クラインの壺 ★★★☆☆ 岡嶋二人のミステリー。いや、SFかな。Amazonで評価が良かったので読んでみました。 『ゲームブックの原作募集に応募したことがきっかけでヴァーチャルリアリティ・システム「クライン2」の制作に関わることになった青年…

メタ・ミステリー

(小説の感想13) ロートレック荘事件 ★★★☆☆ 筒井康隆の推理小説。これもどんでん返し系ミステリーでよく紹介されている作品です。 『夏の終わり、郊外の瀟洒な洋館に将来を約束された青年たちと美貌の娘たちが集まった。ロートレックの作品に彩られ、優雅な数…

傾いた館

(小説の感想12) 斜め屋敷の犯罪 ★★★☆☆ 島田荘司の御手洗潔シリーズ。占星術殺人事件が素晴らしかったので、次の作品を読んでみようと思い、読みました。 『北海道の最先端、宗谷岬の高台に斜めに傾いて建つ西洋館。「流氷館」と名付けられたこの奇妙な館で、…

ハサミ

(小説の感想11) ハサミ男 ★★★★★ これもいわゆるどんでん返し系で有名な作品らしく、評価が高かったから読みました。ハサミ男という、シンプル(?)で、意味深なタイトルも気になりますね。 『美少女を殺害し、研ぎあげたハサミを首に突き立てる猟奇殺人犯「ハ…

孤島の研究所で

(小説の感想10) すべてがFになる ★★★☆☆ Amazonのミステリー小説で評価が高かったので読みました。タイトルのFって何なのか、気になりますね。 『孤島のハイテク研究所で、少女時代から完全に隔離された生活を送る天才工学博士・真賀田四季。彼女の部屋からウ…

タイトルが綺麗

(小説の感想9) 葉桜の季節に君を想うということ ★★☆☆☆ どんでん返し系のおすすめミステリー小説でよく目にするタイトルでしたので、興味があり読みました。タイトルの言葉も綺麗ですね。 『「なんでもやってやろう屋」を自称する元私立探偵・成瀬将虎は、同…

奴隷解放の父

(映画の感想96) リンカーン ★★★★★ アメリカ合衆国の稀代の大統領、エイブラハム・リンカーン。小さい頃、伝記を読んだ時から大好きな大統領でした。彼にはとても逸話が多く、特に貧しい農家に生まれたのにも関わらず、独学で法律を学び、弁護士、そして大統…

エビ

(映画の感想95) 第9地区 ★★★☆☆ 一風変わったSF映画として、テレビの予告編を観て興味を持っていました。映画館に観に行くほどではありませんでしたが、この度、レンタルDVDとして出てきたので観ました。 『ある日、ほかの惑星から正体不明の難民を乗せた謎の…

優生人類

(映画の感想94) スタートレック イントゥダークネス ★★★★★ 3D作品で、映画館に観に行きました。事前準備として、2009年公開のJ・J・エイブラムス監督のスタートレック第1作目を観ておいて、本作に臨みました。 『西暦2259年、カーク(クリス・パイン)が指揮…

船長、それは非論理的です。

(映画の感想93) スタートレック ★★★★☆ 以前からずっと気になっていたスタートレック。スターウォーズが大好きなので、きっと同じように面白いだろうなと思いながら手が出なかったのですが(なにせ作品が多いから)、J・J・エイブラムス監督が再構築する作品…

逃げる逃げる

(映画の感想92) レミゼラブル ★★☆☆☆ 最近来たミュージカルのレ・ミゼラブルではなくて、少し古い、1998年の作品。ミュージカルと、他の作品の比較がしてみたくて、この作品を観ました。 『1812年、19年の刑期を終えて仮出獄したジャン・バルジャンは、銀食器…

逃避行における二人の心の通い

(映画の感想91) パーフェクト・ワールド ★★★★☆ これもクリント・イーストウッド監督作品。しかも監督作品の中でも名作と言われる作品。Yahoo!映画などで評価は非常に高いですね。友人にもこれが好きだという人がいました。 『63年テキサスを舞台に、犯罪者と…

扱ったテーマは面白いのに

(映画の感想90) ヒアアフター ★☆☆☆☆ 結構相性が悪いクリント・イーストウッド監督の作(笑)。どうも微妙に合わないんですよね。最後の結論を観客に投げるというか、その姿勢が合わないのかもしれません。もちろん、監督のメッセージというか意見というか、…